2007/11/08

昭和シェル・世界最大級 清武町と立地調印

 世界最大級の住宅用太陽電池の新工場を宮崎県清武町に建設する昭和シェルソーラー(東京)は7日、同町と立地調印した。2009年前半の操業を目指す。設備投資額は150億円で、同県が大規模立地企業の補助金限度額を最大50億円に引き上げた後、初めての大型案件となった。

 同県庁での調印式に立ち会った東国原英夫知事は「立地がとんとん拍子で進んだ。21世紀を支える研究が宮崎から世界に発信され、誇りに思う」と述べた。

 県は今年6月、東国原知事の「新規立地企業100社」のマニフェスト達成のために立地企業への補助金限度額を当時、九州最低だった1件当たり5億円から九州最高の50億円へと10倍に引き上げた。同社の投資額と従業員採用150人の進出計画から算定した補助額は6億4500万円の見通しだが、県は「今後、雇用者数が増えるなど実績が上がれば、最大10億円まで補助できる」としている。

 昭和シェルソーラーは、シリコンを使わず銅などの化合物の薄膜で発電する新技術を採用。7月に宮崎市田野町の第1工場で本格操業している。

 新設する清武町の第2工場(敷地面積5万平方メートル)は、次世代型の薄膜系太陽電池工場としては世界最大級。第1工場の約3倍、住宅約1万5000世帯分を補える年60メガワットを生産する。会見した亀田繁明社長は「宮崎県の熱心な誘致活動と、優れた技術を持つ人材が多いことから進出を決めた」と述べた。

=2007/11/08付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/miyazaki/20071107/20071107_006.shtml

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