■(7)崩れたコミュニティー
東京のいわゆる「ベッドタウン」として人口増を続ける町田市。市内のとある大規模分譲マンションの管理組合総会で、配水管の定期掃除実施の是非が議題に上がったところ、30代前半の組合員が疑問を呈した。
「定期的に掃除するのは費用がもったいない。あふれるまで待っていればいいんじゃないですか」
発言者は排水管があふれても被害の少ない上層階の住人。管理組合の元理事長(54)は嘆く。「自分さえよければいいという発想。理事長を5年やりましたが、一体、(コミュニティーは)どうなっていくのだろうと思うことばかりでした」
あいさつをしても、言葉が返ってこなくなった。子供に注意すると、にらみ返す親が現れだした。管理室にも、首を捻(ひね)るようなクレームを持ち込む人が増えた。「子供がチャイムを鳴らしてうるさい」と苦情をいいつつ、自分が見つけても注意しない大人、共有部分での子供のおもらしの後始末を頼む親…。
「ここをホテルか何かと勘違いしているのでしょうか。それとも、人とのかかわりを持ちたくない人が集まるのがマンションなのでしょうか」。元理事長の自問は尽きない。
以下、
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/55502
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