2008/03/27

"Yomiuri online"

"PTA総会に9割を超す保護者が集まる高校がある。

 宮崎県随一の進学校、宮崎西高校のPTA総会は2度開かれることで有名だ。1度目は4月下旬に開かれる通常の総会。もう一つが欠席者を対象にした集会。それにも参加しなかった保護者は、後日学校に呼び出されて説明を受ける。

 初回の総会前には授業参観が行われ、総会の合間には生徒による吹奏楽演奏などの出し物も用意される。これに「どうせ行くなら最初に」という心理が重なって、初回の総会の出席率は毎年95%ほどだ。高校では極めて異例の高さと言えるだろう。

 出席率にこだわるのは、学校側の説明を十分に伝えたいからだ。総会ではもちろん運営予算の承認や役員選出もあるが、学校側が説明する時間を1時間以上にわたって取る。

 まず、校長が学校運営全般や教育方針について説明し、教務、生徒指導、進路指導などの各主任教諭が、それぞれ具体的なデータを基に、学校の実情を明らかにする。学校と保護者のコミュニケーションを密にし、学校教育と家庭教育の連携を図る狙いからだ。

 「年度の最初に、保護者にしっかりと我が校の方針を説明することで、行き違いから生じる余計なトラブルも防げる。PTAが学校の応援団になってくれれば、より効果的な教育活動が展開できる」と年森豊治校長(60)は説明する。 "

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