2008/03/04

加速するネット医療サービス

””エリック・シュミットは、「グーグル・ヘルス」を利用することにより、異なるヘルスケアサービス同士でデータのポータビリティが実現できることが利点であると述べる一方で、患者の同意なしに情報を他人と共有することはなく、グーグル・ニュースと同様に広告なしのサービスとするという点を強調した。また、グーグル・ヘルスは、投薬情報や予防接種の計画情報など、サード・パーティが患者向けのサービスを構築できるようなオープン・システムにする予定であるという。

 一方、IBMは、同じ「HIMSS08」においてユニークな取り組みを発表した。仮想世界セカンドライフ内にIBMバーチャル・ヘルスケア・アイランドという島を開設するという。この島には、病院、緊急治療室、診療所、薬局、検査機関が存在し、患者は島内の自宅で自分のPHRを作ることができるだけでなく、自宅に置かれている体重計、血圧計、血糖値測定装置を使って日々のデータをPHRに保存することもできる。

 このPHRの利用は、セキュリティやプライバシーの確保が図られた環境の中で、病院内の診療データ、薬局での薬剤データ、検査機関でのCTやMRIの検査データとも連動するようになっている。つまり、患者中心の理想的な環境をセカンドライフ内で構築して見せるのだ。

 このような最新のウェブ技術を利用して構築された、ユーザー(患者)中心の医療・健康分野のアプリケーションは「ヘルス2.0」と呼ばれており、米国では同名のカンファレンスが開催されるまでに議論が盛んだ。””

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

日本版PHRはこれが現存するモデルでは一番ですね。

http://atkarada.jp/

既に、経済産業省や日経産業新聞・日刊工業新聞・MOREなどに取り上げられ注目度No.1