2008/03/27


”スペースシップ・ワンのX-PRIZE獲得やヴァージン・ギャラクティック社により大富豪レベルからお金持ちレベルへ近づこうとしている民間宇宙旅行ビジネスですが、すでに価格破壊が始まりつつあるようです。米国のXCOR社が公開した「Lynx」は自家用飛行機ほどのロケットエンジン搭載機。「商業宇宙飛行のスポーツカー」という謳い文句のとおり、乗員はわずか2名となっています。
http://japanese.engadget.com/2008/03/26/lynx-mark-i/
1月に公開されたSpaceShip Twoは6人の乗客を乗せて高度約100kmまで到達、約4分程度の無重量状態が体験できるサブオービタル弾道飛行を計画していますが、一方Lynxはパイロットと乗客一名を乗せて地上37マイル、約60kmまで、無重量状態は約2分。離陸から帰還までの時間はわずか25分。

どちらも単なる弾道飛行とはいえSpaceShip Twoよりさらに低く短い「宇宙」観光となるものの、XCOR社の宣伝する利点は桁違いに安いこと。スペースシップツーは親機ホワイトナイトに途中まで持ち上げてもらう必要があり、開発・製造コストは一機につき5000万ドルに達するともいわれているのに対して、Lynxは単独で離陸・着陸が可能、価格は一機につき1000万ドル以下とされています。乗客一人あたりの料金はヴァージン・ギャラクティックの半額となる10万ドルとなる見込み。Lynxは 2010年の試験飛行を計画しており、ビジネスの開始は(開始できるとして)それ以降となります。”

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