2007/12/18

Wired Visionより。

カナダSimon Fraser大学の研究者が、慢性疼痛[chronic pain。刺激が除去されても長期間持続する疼痛をいう。鬱病を合併することが多い]に苦しむ患者は、薬を飲むよりもビデオゲームをしたほうが楽になるという研究内容を発表した。

対照実験の結果、仮想ゲーム世界に浸ることで気を紛らせられた患者は、薬による治療を受けた患者と比べて、苦痛を感じることがより少なかったという。

同大学バイオメディア研究所の設立者Diane Gromala氏は、医師らと協力して、従来の「ペイン・コントロール」治療にこういったメディア技術を組み合わせる方法を研究している。

ゲームに熱中しすぎて、食べることや眠ることやトイレに行くことを忘れてしまうことがある人たちは、慢性疼痛に苦しむ人たちにとって、こういったゲームが治療的な価値があることをよく理解できることだろう。

おそらくいつの日か、慢性疼痛に苦しむ患者は、鎮痛剤『タイレノル』やモルフィネではなく、Xbox Liveか 『Lord of the Rings Online』のメンバーシップを処方されることになるかもしれない。
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[同記事によると、カナダでは5人に1人がchronic pain(慢性疼痛)を経験しているといい、団塊世代が老年に入るにつれて、「ペイン・コントロール」への需要が高まっているという。

Gromala氏は、バーチャルリアリティ技術や、コンピューターを使ったバイオフィードバック技術などを、従来からあるペイン・コントロール治療に組み合わせる研究を行なっている。今回の実験で効果があったのは、3次元のスキーアドベンチャーなど、イマーシブなゲームだという。]
http://wiredvision.jp/news/200712/2007121819.html

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