2007/12/05

セレゴ・ジャパン

 ”セレゴ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:エリック・ヤング)は10月1日より、SNS機能を備えた英語のEラーニングサイト「iKnow!(アイノウ)」β版の提供を開始した。

 iKnow!は同社が脳科学/認知心理学の立場から米国ハーバード大学教授をはじめとする多くの研究者をアドバイザーに迎え、「暗記」の効率化を目指して開発した学習エンジンを用いた一般向けサービス。日々の学習状況を全てモニターしてデータを保存し、個人の得意/不得意を把握した上で最適な学習プランを自動生成し提供するラーニングシステムと、「iKnow!学習アプリ」「ディクテーション・アプリ」の2つの英語学習アプリケーションを備える。

 またSNS機能としては、学習進捗状況やプロフィールを公開/管理できるマイページ機能や他ユーザーとのmessage交換、ブログを介した専門家との質疑応答といったコミュニティ機能を搭載。なおiKnow!学習アプリは英単語等を効率良く確実に覚えるためのアプリケーションで、ディクテーション・アプリはネイティブの発音で単語やフレーズを聞き取りタイピングするアプリケーション。

 独自の学習エンジンと学習アプリによってユーザー個々の学習の進捗状況をモニタリングし記憶漏れのない言語学習を実現すると同時に、SNSでユーザー同士の交流/情報交換を行い「長続きしない」というオンライン学習の課題をクリアする仕組みだ。

 オープン当初、学習コンテンツとしてはTOEIC対策やビジネス英語、東京外国語大学准教授投野由紀夫氏監修の講座、トラベル英会話など5ジャンルを用意。利用は無料。会員登録なしでもコンテンツ閲覧およびアプリケーション含む利用は全て可能だが、マイページを持つことができないので学習管理はできない。

 これについてセレゴ・ジャパンは「これまで弊社ではこの学習システムを法人の研修などに向けて提供しており、それをB2Cのかたちで提供するのが iKnow!。創立者は米国人でもともとは米国で展開していた事業を日本に移管し設立したのがセレゴ・ジャパン。弊社では日本においてMBA等を受験する人向けに予備校を運営していたが、同試験は非常に難しいもので中でも覚えなければならない英単語の量はかなり多い。そこでまずは『覚える』メソッドに着目して独自に学習システムを開発した」と話す。

 「iKnow!については昨年秋頃よりテスト運用を開始。Webデザインも含め今年春からは現在のかたちで関係者を対象にテスト運用を重ね、いよいよ10月1日よりβ版の一般公開に至った」(セレゴ・ジャパン)

 なおiKnow!は誰でも無料で利用できるサイトだが、そのビジネスモデルについて同社は「実はまだ詳しく考えてはいない。これまで日本では語学学習というと『紙とペン』ベースが中心だったが、インターネットがこれだけ普及した現在、オンラインで学習するその効果と楽しさを多くの人に体験してもらいたいというのが第一にある。また効果については体験した本人が一番わかることなので、その後のバイラル効果も期待しており、ビジネスモデルについてはユーザー数が増え多くのニーズを吸い上げてから検討していこうと思っている」とコメント。

 10月1日時点の会員数については「まだ一般に公開したばかりなので話せるほどではない」とするにとどまったが、「今後は学習コンテンツのラインナップ拡充と同時に、現在2種類提供している学習アプリについても新しいものを開発していこうと考えている。ただいつ頃に何をという予定は立てておらず、 Web2.0の考え方で随時開発/強化を進めて行きたい」と話した。

 セレゴ・ジャパンは2000年3月14日設立。「人が学習するメカニズムを脳科学・認知心理学の見地から解明し、学習効率を飛躍的に高める」をミッションとして掲げ、独自に確立した記憶学習方法論を元に学習エンジンを開発。これを中心としたWebアプリケーション/サイトの企画/開発/運営などを手がける。資本金7,500万円(2007年10月現在)。従業員数および業績、今期売上目標等は非公開。”以上、
http://www.venturenow.jp/news/2007/10/03/1712_004382.html 

株式会社セレゴ・ジャパン
http://www.iknow.co.jp/about

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