2007/12/02

注目。

 インターネット検索最大手グーグル(カリフォルニア州)は27日、現存する各種発電形式のうちもっとも安価とされる石炭発電よりもさらに安価で再生可能な代替エネルギーの開発計画を発表した。インターネットの分野で数々の革命を起こしてきたグーグルが、エネルギー分野でも旋風を起こせるかどうか、注目が集まっている。

 同社によると、来年度だけで数千万ドル(数十億円)を投じ、太陽熱、風力、地熱などを利用した発電でコストの劇的な削減をめざす。同時に、現在予想されていないような新技術の研究にも取り組むという。サンフランシスコ市全体の消費電力に相当する1ギガワット程度の発電を実現するのが当面の目標で、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ製品部門担当社長は「数年で達成できるだろう」と話している。

 石炭発電は多量の温室効果ガスを排出するものの、安価なため、世界の発電量の約4割をまかなっている。同社は新技術が開発され、既存の石炭発電が置き換えられていけば、地球温暖化防止に向けた大きな前進となるとしている。

 ペイジ氏は、畑違いのエネルギー分野にグーグルが進出する動機について、グーグル自体が巨大なデータセンターの運営などで多量の電力を消費する立場にあることをあげ、「全社的に省エネに取り組んできたものの、それだけでよしとするのは偽善だと思った」と語った。

 半導体技術やITの分野で世界をリードしてきたシリコンバレーではここ数年、世界的な環境ビジネスの成長を見込んだ環境技術への投資が急増している。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/071128/amr0711280922005-n1.htm

0 件のコメント: