2008/06/17

”■携帯機でも世界同時リリースが当たり前に

 全世界に同時リリースできる携帯電話プラットホームは過去に存在しておらず、それが世界の携帯電話向けゲームの成長を阻害もしてきた。その意味でゲーム会社にとってiPhoneというプラットホームの魅力は大きい。iPhoneでゲームの販売を行えば、自動的に全世界に同時リリースでき、各国から収益が得られる可能性があるからだ。

 セガは未発表の複数のプロジェクトが動いていることを認めている。他の日本のゲーム各社も動いているようだ。

 悩ましいのは、中心価格帯が10ドル前後ではないかと予想されている点で、大型ゲームの場合は収益の見込みをどう立てるかが課題になるだろう。今のところアップルがゲーム分野にどこまで本気で取り組むのかも未知数で、ゲーム各社とも当初はすでにブランドを確立した移植タイトルで様子を見るのではないかとも思われる。

 逆に、日本独自のアマチュア文化のなかで個人により開発されたシューティングゲームやノベルゲームが突然世界に出て行くプラットホームとして盛り上がるかもしれない。

 iPhoneの登場は、物理メディア時代の終わりを確実に加速する。現在のゲーム機の戦略に軌道修正を迫り、さらにはDSやPSPの後継機種の戦略にも影響を与えるのは間違いない。携帯ゲーム機や携帯電話機向けゲームでさえ、世界同時リリースが当たり前になる時代が来ようとしている。”
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000013062008&cp=2

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